この一本を捧ぐ

犬の散歩してる時に出会ったおじいちゃんの話してく
1 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
立ったら書く
3 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
書き溜めしてないけどまぁ許して
5 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺が近所の公園にチャッピー(コーギー♂)の散歩に行ったのね。
んで割と広い自然公園みたいな感じのとこで犬離してても大丈夫な場所だったわけよ。
だから俺はチャッピー放置してベンチで一服してたんだ。
6 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
しばらくしてチャッピーが口に何かくわえながら俺の方に走ってきたわけよ。
よく見るとチャッピーはタンポポをくわえてて、そのまま俺の周りを嬉しそうに跳び回ってるのね。
「どう!?どう!?偉い!?偉い!?褒めて!!!」みたいな感じ。
19 名も無き被検体774号+ ID:H5om0fpmi
>>6
チャッピーかわいい…。
8 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺もちょっと落ち着かせようと思って「チャッピー!伏せ!」とか言おうとしたけどもうチャッピーのテンションが高すぎて半笑いになりながら言ってたんだ。
10 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
そしたら突然後ろから声がしたんだ。
振り向くとそこには取り乱したようなおじいちゃんがいてこっちを見てた。
「その犬!お兄ちゃんの犬かい!?」
ってなかなかの剣幕で迫られたから俺も
「は、はい…そうです…」
って軽く吃りながら答えた。
13 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
そしたらおじいちゃんが「その犬は私のタンポポを取ったんだ!返してくれ!」って言い出したわけ。
俺氏チャッピーのくわえたタンポポを見ながらプチパニック。
なんせ公園には何千と言ってもいい位のタンポポがあったんだ。
15 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
なんでこのおじいちゃんこんな取り乱してるんだろうとか思いつつも俺は「すみません、別のを取ってきましょうか?これはもううちの犬がずっとくわえててひどいじょうたいなので」って聞いたのね。
17 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
でもおじいちゃんは俺のナイス心遣いを見事に断った。そんで「それは私のタンポポだったんだ。私が水を飲もうとそれを下に置いた時に君の犬が取っていってしまったんだ。」って言ってきた。
20 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺的にはチャッピーはいたずら好きの犬だからまたやっちゃったか位のもんだった。
とはいえここまで迷惑をかけたことは無かった。とりあえずチャッピーの口からそのタンポポを取っておじいちゃんに返した。
21 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
「どうもすみませんでした。お返しします。」って言ってタンポポを返すとおじいちゃんは優しい笑顔で頷いて「ありがとう。」って言った。
23 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
ここで俺の好奇心が爆発してコミュ障なのにも関わらず「あ、あの……どうしてそのタンポポだけが、そんなに大切なんですか?他にもこんなにあるのにみんな同じじゃ?」って聞いたんだよね。怖かったけど。誰か褒めて。
24 名も無き被検体774号+ ID:H5om0fpmi
>>23
好奇心はコミュニケーション障害に勝るんだな。
25 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
おじいちゃんはまた優しい笑顔で「怒ってしまって悪かったね。みんな同じじゃないかと言ったね?その質問に答えるとしたら『はい』でもあり『いいえ』でもあるんだ。」って言った。
俺氏再びプチパニック。
このかっこいい返し、おじいちゃん何者だよ。
26 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
おじいちゃんは続けて「『はい』というのは確かにここのタンポポは全てにているからだよ。でも私は、一本のタンポポを、一本だけを、少なくとも50年間、春の毎週金曜日にこの公園を通り抜けて家に帰る途中で摘んでいるんだよ。これを妻にあげるためにね。」って言ったんだ。
もうね最後の1文で俺の中でのおじいちゃんのイケメンランキングが1000位くらい上がった。
27 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺は内心おじいちゃんカッケー状態だったけど「優しいですね。何がきっかけであげるようになったんですか?」って聞いてみた。
この辺からもう割と普通に喋れてた気がする。
最初は怖かったけどだんだん優しい雰囲気のおじいちゃんになってたからかもしれん。
28 名も無き被検体774号+ ID:NFtdrcxhi
おじいちゃん抱いてくれ
29 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
こっからおじいちゃんのちょっと長い自分語りが入ったけどざっくり要約すると、
若かりし頃のおじいちゃん、おばあちゃんがこの公園で初めて出会った→おじいちゃん一目惚れ→しかしおじいちゃんシャイボーイ→そこで咲いてたタンポポを一本だけ摘んでおばあちゃんに渡す→
30 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
おばあちゃんは一本だけ摘んだことが嬉しい的なをこと言った→おばあちゃん自然大好きでたくさん摘んだらタンポポがかわいそうでしょ的電波発言→おじいちゃんさらに惚れる→紆余曲折→結婚ってなったらしい。
ゴメンwwあんまり要約出来てないやww
許してちょ。
31 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
まぁちょっとぶっ飛んでるけどお互いにお互いと自然を愛してるっていうなんか高尚ないい夫婦だな的に思ってた。
32 名も無き被検体774号+ ID:gGa1xl/60
ふむふむ…
33 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
ほんでおじいちゃんが「…だから私はそれ以来一度に1本より多く摘まないんだ。そういうわけで、君が取っていったタンポポは大切な一本だったんだよ?もう一本摘む気はないんだからね。」って柔らかい笑顔でチャッピーとじゃれながら話しかけるように言ってた。
34 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
ここでチャッピーが思いっきりくわえてクシャクシャになったタンポポを見て申し訳なくなって、「なるほど。それなのにチャッピーがあなたのタンポポをこんな状態にしてしまったんですね……すいません……」って謝ったんだ。
 
ここでまたもやおじいちゃんのイケメンターン!
36 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
「全然構わないよ。いつも完璧に綺麗な状態のタンポポをあげれてるわけじゃないからね。この前なんてジョギングをしてる集団に驚かされてタンポポを落としてしまったんだ。
37 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
その時にかなりめちゃくちゃに踏まれてしまったんけど、それでも妻はそれを私があげた時、『嬉しいわ』と言って笑ってくれたよ。」という優しすぎるフォローをしてくれた。
俺はもうおじいちゃんがイケメンすぎてこのタンポポパンツの中入れたろかとか思ったけどさすがにそれはやめておきました。
38 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺が心から「優しい奥さんですね。」って言うと、おじいちゃんはちょっと恥ずかしそうに、かつ嬉しそうに「あぁ、それで私は彼女と結婚しようと思ったんだ。」って言った。
39 名も無き被検体774号+ ID:NFtdrcxhi
俺もおじいちゃんと結婚したい
40 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
そっからしばらく世間話をしてた。
ひと段落付いたところでおじいちゃんが「君と話せて良かったよ。それではまたいつか」って言って帰ってった。
俺はいい話聞けたなとか思いながら家に着いて洋物のAVで抜いてその日は寝た。
41 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
次の週に俺はまたその公園に行ってチャッピーと遊んでたんだ。
チャッピーねフリスビーとか投げるとねすっごい嬉しそうに取りにいってすっごい嬉しそうに戻ってくるの。
キャッチミスって落ちたの持ってきてるのに「どう!?どう!?すごい!?すごい!?ちゃんと取れたよ!」的な
52 名も無き被検体774号+ ID:H5om0fpmi
>>41
チャッピー可愛いよぅ…。
42 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
フリスビー投げたフリしてチャッピーで遊んでたら遠くにおじいちゃんがタンポポ摘んでるの見えたんだよね。
ちょっとテンション上がって手を振ろうとしたんだけど、ここでまたもや俺氏の好奇心が爆発。
43 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
ーーーこのままこっそり付いてったら公園におばあちゃんいるんじゃね?ーーー
44 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
俺の中の孔明がそんなこと言ってきたからもう止まらない。
チャッピーと一緒にちょっとおじいちゃん尾行けたんだ。
10分くらいついてったときかな、俺は衝撃を受けた。
53 名も無き被検体774号+ ID:D+74bpbZ0
見てる見てる
はよはよ
60 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
おじいちゃんさ、墓地入ってったの。
俺もう驚きっていうよりか嫌な予感の方が大きかった。
んで入り口2つあるんだけど違う入り口の方から入ってっておじいちゃんを見つけてまた見てた。
61 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
おじいちゃんはタンポポをお墓の上に置いて、2,3分墓石を見ながら黙って立ってて、そんで元の入り口から帰ってった。
俺はなんとなく勘付いてたけど一応確認しにいったんだ。
俺のこの好奇心が吉と出るか凶と出るか。
願わくば前者であってほしかった。
62 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
墓石にはこう刻まれてた。
 
[○○ ○○(おばあちゃん) 最愛の妻」
 
なんか日本の墓みたいに「○○家之墓」って感じじゃなかったのは覚えてる。
でも名前は確実に日本人だったよ。
63 名も無き被検体774号+ ID:H5om0fpmi
(;_;)
64 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
もう分かってると思うけどおばあちゃん亡くなってた。
俺は冗談とかじゃなくて、本当の愛っていうかおじいちゃんのおばあちゃんへの強い愛情みたいなものを感じてちょっと泣いた。
チャッピーはハッハッいってた。
65 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
まぁそっから1年くらい経って、また春が巡ってきた。
そう、タンポポの季節だ。
俺はまたチャッピーとその公園に行って遊んでた。
66 名も無き被検体774号+ ID:bGNnW2jq0
ほうほう
67 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
けど2,3週間経ってもおじいちゃんは見当たらなかった。
まぁこの広場以外にもタンポポは咲いてるから他の場所に行けば見つかるかもしれない。そんな気がしたんだ。
そして俺はある場所へ向かった。
手には1本だけ摘んだタンポポを持って。
68 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
どこに行ったか。
 
墓地だ。
 
1年前おじいちゃんを見たここに行けばまた会えるかもしれない。
そう思って俺は墓地に向かった。
そして俺は見事に再開できた。
69 名も無き被検体774号+ ID:3SETlN7k0
おい…
70 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
墓地に着いておばあちゃんの墓の近くに行くともう一つ墓石があるのに気がついた。
そこには
 
[○○ ○○(おじいちゃん) 忠実な夫]
 
そう刻まれていた。
俺は不思議と悲しくなく手に持ったタンポポを新しい墓の上に置いて2つの墓の前でしばらく立ってた。
71 名も無き被検体774号+ ID:qFgg1qst0
誰が建てたんや!?
73 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
>>71 遺族ちゃう?
あんま詳しくは分からん。
72 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
なんだろうな、なんか信じられない反面素直に受け入れられたっていうか。
すっごいすんなりと事実を受け止められた。
俺はおじいちゃんに話を聞かせてくれたことへの感謝を、おばあちゃんにはおじいちゃんと幸せに暮らしてくださいという旨を伝えて墓場を後にした。
75 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
んでまぁ一昨日の日曜日にもう一回そのお墓行ったんだ。
そしたら2つの墓石を囲むようにたくさんのタンポポがその墓地に花を咲かせてた。
これからタンポポを見たらそんなおじいちゃんおばあちゃん達がいたなぁって思い出してくれるといいな。
76 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
って話。
あー、23:00には寝る予定だったのにww
なんか懐かしくなって書いちゃった。
79 名も無き被検体774号+ ID:j3NyGQKoi
>>76
良い話をありがとう。
文才あるね。
お休みなさい…。
81 名も無き被検体774号+ ID:9mnmE2Vv0
>>76
ありがとう。素敵な話を。そのおじいちゃんおばあちゃんのそばに行ったんだね、心が温まるような気持ちになれた
77 名も無き被検体774号+ ID:H5om0fpmi
泣いた…。
78 名も無き被検体774号+ ID:xfVthkQY0
というわけで以上です。
質問あったら分かる限り受け付けます。
80 名も無き被検体774号+ ID:exaeIetP0
>>1
thanx!!
82 名も無き被検体774号+ ID:pooK+5eV0
>>1
 
良いスレだ
83 名も無き被検体774号+ ID:bpr/nj/gi
せっかく良い話だったのに最後しくじっとるやん
一昨日はタンポポの季節じゃねぇだろwww
 
まぁ良い話だったわ
86 名も無き被検体774号+ ID:SDWwd1fw0
というわけで>>83にもあるとおり最後に思いっきりミスりました。
一応考えてたのに最後焦ってしまった。
半分嘘で半分本当です。
これ実は全部アメリカ人の友達から聞いた話です。
んで最後のはお察しのとおり僕の脚色です。
87 名も無き被検体774号+ ID:SDWwd1fw0
ちょっとオチが欲しくて脚色してしまった。
こんないい話なのに。無念。
ちなみにチャッピーは
88 名も無き被検体774号+ ID:SDWwd1fw0
変なところでww
 
ちなみにチャッピーは僕が飼ってる犬の名前で実在します。
本当かわいいチャッピー。
89 名も無き被検体774号+ ID:9mnmE2Vv0
>>88
ぎゃーどこらへんが脚色??おじいちゃんお墓入ったのは…?
90 名も無き被検体774号+ ID:SDWwd1fw0
>>89 最後のお墓がタンポポパラダイスのとこ以外は全部実話です。
あまりにも素晴らしい話だったんでオチをつけたんですが蛇足でした。
91 名も無き被検体774号+ ID:9mnmE2Vv0
>>90
あぁよかった、たんぽぽパラダイスだけか。
93 名も無き被検体774号+ ID:pqDFT1iM0
BUMP聞いてからたんぽぽ好きになったよ、中二病ですかね。
94 名も無き被検体774号+ ID:+xL3CVwT0
脚色なしでも良い話だった

Posted by ShowerHead