人生の転機 路上ギタリストのジジイとの出会い

ホームレスにギター教えてもらった思い出
1 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
暇だからちょっと語らせてくれ
聞きたい人がいるかどうかは知らない。でもふっと思い出したから書く
 
書きだめはないのでごゆるりと待っててください
2 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
この時俺は中二で…痛いやつ真っ盛りだった。
 
ただモテたいがためにってのと…姉貴がいて姉貴がベースをしてたから俺はギターを始めた
 
ギター自体は姉貴のやつを使ってた。もちろん全く弾けない。全然弾けない
3 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
姉貴にも死ぬほど笑われたw
 
姉「ビートルズすら弾けないの?w」って感じで…悔しくて堪んなかった
 
姉貴はジャズばっか聞いてて正直メチャクチャ上手かった。
 
二人の共通項は洋楽好きってこと。ジャンルは全く違った。俺はこの時にわかで全然知らなかったけれど
5 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
どんだけやってもコードチェンジが上手くいかない。ビートルズとかニルヴァーナとかメチャメチャギター簡単な曲すら弾けなかった。
 
それで結構すぐやめちったwww
 
ギターはインテリアと化してた。俺は音楽だけ弾いてギターは弾かないって日々が続いた。
 
因みに母は死んでていなかったけど親父はよくしてくれた。有名なゲーム会社に勤めててお金もあった。だからCDなんかは全部買ってもらってた
6 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
そんでぐだぐだ過ごしてたら学校行事があった。その時だった。
 
うちのクラスのDQNがギターで弾き語りするっていう出し物をする事になったんだ。その時内心しまった!って思ったけど…
 
そいつ地味に上手かったんだよね。邦楽をしてた(確かtubeとか)んだけど歌も上手いしギターも弾ける。最悪だった。
 
俺のクラスはそいつを全面バックアップするってことに決まった。部活のやつは部活の出し物とかあったんだがいかんせん帰宅部だった…
 
俺はそいつのギター持ちになった
7 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
DQN「ぜってー落とすなよ?落としたら殺すかんな?」
 
俺「分かってるよ…落とさんっちゃ」
 
ずっとこんな感じだった。こんだけ言っても俺より安物のギターだったんだけどなw
 
ギター持ちの仕事はかなり楽だった。でもものすごく悔しかった。学校行事でそいつは拍手喝采だった。先生からも受けがよかった
 
これでもう1回始めることにしたんだw
10 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
インテリアと化してたギターを手にとって必死に練習…するはず無かった。それだけ意志が弱かったんだな、全然ダメ。
 
姉貴からはとうに見捨てられてた。俺はもうビーオタするだけの浮いた中学生になってた。
 
中二の終わり、俺は電車通学でいつものように電車に乗ろうとしてたんだが…いつもと違うんだな。
 
ストリートのミュージシャンがいた。俺はこんな田舎でなんになるんだ?金になるの?とか考えてた。よく見るとスーツはきてんだけど全体的にボロい。ハットも被ってるけどヨレヨレ。
 
こいつ…完全にホームレスじゃあねえか。
 
その時すぐ無視した。
11 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
学校が終わってその日は珍しく友達と遊ぶことになった。俺ほとんど友達とかいなかったしなw
 
結構テンション高めで帰ったの。その時気付いて無かったけど、1回家に帰ってもっかい駅に行くとまだストリートのやつはいた。
 
こいつ何時間いるんだよ!?朝の8時に見て今夕方だぞ?って思ったのを覚えてる。
 
そのホームレスは意外とお爺ちゃんでそれもあってかギターケースには結構小銭が入ってた。
 
年を売り物にしやがって…それが最初の感情だった。ギター売れよwとかも思った
12 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
チラッと見たとき目があった。うわっ最悪…
 
ジジイはにやっと笑ってイマジンを歌い出した。その時の俺がジョンレノンのシャツを着てたからだった。
 
俺「あれ?意外と上手くね?」
 
ジジイは声高々にイマジンを歌う。ギターは簡単なのは知ってたけど弾けなかったから羨ましかった。
 
気付いたらジジイの前に立ってた。ジジイはイマジンを歌い終わるとちょっとこっちを見て
 
「金」
 
とだけいった。

https://www.youtube.com/watch?v=dq1z1rkjw-E

14 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
じじいwww
13 名も無き被検体774号+ ID:k0OHj0bt
ワロタ
15 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「金?あーっと…」
 
ここで渡すのはなんだかしゃくだった。友達との約束ごとも忘れてジジイにいった。
 
俺「ビートルズ弾ける?」
 
ジジイ「あんなに簡単なの弾けねえやつおらんが」
 
カチンと来た。ビートルズを貶された気持ちにもなったし尚且つ俺の嫉妬が吹き出した。
 
俺「へー。ブラックバード弾けたら金やるよ」
 
ジジイ「…口の聞き方気を付けろい」
 
それでもジジイは笑ってたが。

https://www.youtube.com/watch?v=Mo_DMG2cv5o

16 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
どうせ無理だと思った。いきなりのリクエスト。しかもブラックバードは意外と難しいというのをCD屋のマスターから聞いていた。
 
ジジイ「ブラックバードシンギン…」
 
めっちゃうめえ。ふざけんな。期待を返せ。あとものすごく発音がよかった。本家のポールより歌が上手い気がした。
 
チャカチャカずっと鳴らして演奏は3分ほどで終わった。
 
ジジイ「…で?」ニヤ
 
このにやけにまたもカチンと来た。
 
俺「じゃあ次はアクロス・ザ・ユニヴァースだ!」
 
ジジイ「へいへい…」
 
といってチューニングをし直した

https://www.youtube.com/watch?v=CnmHNinaxMc

18 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
面白いwwww
19 名も無き被検体774号+ ID:k0OHj0bt
そのシジイは交差点で悪魔に魂を売ったのさ…w
21 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
>>19
赤い目の悪魔さんちーっす
27 名も無き被検体774号+ ID:k0OHj0bt
>>21
誰が赤いおめめのトナカイさんやねんw
 
ロックの定義は人それぞれ難しいな
20 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ポンポン
 
その時チューナーを使ってなかった。俺は合わせるだけでもチューナー頼りだったのにw
 
俺「チューナー使わんの?」
 
ジジイ「…チューナーねえw」
 
弾けなかったら殺してやるとまで思った。マジで。
 
ジャラン…
 
完璧だった。完璧すぎてビートルズ聞いてるのすら恥ずかしいくらいの完璧。歌は上手いしギターに狂いはない。
 
ジジイ「…金」
 
流石にここで折れた。小銭入れから300円出してギターケースに入れた。
 
ジジイ「…お前中学生か?」
22 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「なんで分かったんじゃ?」
 
ジジイ「…額がショボい」
 
このジジイ、殺す。ジジイは笑うのを止めなかった。
 
ジジイ「お前今ビートルズきいてんのか?」
 
俺「ビートルズにニルヴァーナ。後はジョンのソロとか」
 
結構洋楽は聞いてると思い込んでた。でもジジイは鼻で笑って
 
ジジイ「…ロックってのを知ってねえなあ…」
 
ビートルズは大好きだったから腹立ったけどそれ以上にジジイに興味が湧いた。自然に怖いイメージは無かった
23 名も無き被検体774号+ ID:DlhNAQtv
んでんでんで
24 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「じゃあどんなんがロックなんだよ!」
 
ちょっとキレてた。まー痛い中学生だったししょうがないな。
 
ジジイ「まあ、待てや。俺はもうロックは飽きたんや」
 
俺「じゃあ何しよるん?」
 
ジジイはにやけて「教えられまっしぇーん」と言った。今でも覚えてるけどあのときの殺意。
 
ジジイ「…これくらい集まりゃいいか」
 
ジジイはギターケースをチラッと見て言った。確かに3000円以上あった。
28 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイ「お前ギターすんのか?」
 
俺は痛いとこつかれたと思った。隠してもしょうがないと観念した。
 
俺「したいけど出来ない」
 
ジジイ「なんでや?」
 
俺「弾けんけえじゃ」
 
するとジジイはカッカッカッって笑ってすくっと立った。意外と背が高い。多分170以上はあった。
 
ポンポンと肩を叩かれ聞かれた。
 
ジジイ「弾けるようになりてえか?」
 
俺「…うん」
29 名も無き被検体774号+ ID:GbSu5LaZ
面白い
30 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイ「…ほんじゃ」
 
といってメモになんかかいた。それは空き地の場所だった。
 
ジジイ「明日土曜やろ?今のガキは土曜休みじゃろうからここ来いや」
 
俺「は?」
 
ジジイ「ギターは必ず持ってこいよ」
 
俺「何時や?」
 
ジジイ「…朝や」
 
友達から誘われなくなったのは言うまでも無かった。
31 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
次の日朝8時に起きて少しドキドキしながら仕度した。姉貴からはどうした?って聞かれたけど友達の約束ってことにして出て来た。
 
空き地には既にいた。というより…そこがジジイの家だった。間違いなくホームレスだった。その空き地には小さな小屋があって中には四畳半くらいのスペースが裏の山手にあった。
 
ジジイ「来たな?くそガキ?」
 
そういって頭をがしゃがしゃされる。
 
俺「やめえや!臭くなるじゃろ」
 
ジジイ「…お前元気やなあ…」
 
その時ジジイはジャージにシャツ1枚だった。
34 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「しかし汚いな…」
 
ジジイは笑っているばかりだった。そのまま裏の小屋につれていかれた。
 
ジジイ「ここはスノウドニアっちゅうんや」
 
俺「スノウドニア?」
 
ジジイ「この小屋の名前や」
 
こいつ頭おかしいと思った。ほんとにこのジジイは大丈夫なんだろうか?殺されないだろうかというドキドキが出てきた。
 
ジジイ「…おい、ギター」
 
俺「へ?」
 
ジジイ「ギターだよ、練習すんだろ?」
37 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
そう言われて慌ててケースからギターを取り出す。ジジイのギターは野ざらしっぽかった。
 
ジジイ「へえ…ヤマハたあ良いもん持ってんじゃねえか」
 
俺「元は姉貴のじゃ」
 
ジジイははーん…といってまたにやけた。そこでやっと気付いた。
 
俺「ジジイのギター変なやつやな?」
 
ジジイ「お前ほんと生意気じゃな?」
39 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイはそういってギターを取った。後に知ることになるがそれはドブロというアコギ(というよりリゾネーターギター)だった。
 
知りたい人は調べてほしい。俺はそのギターに興味津々だった。
 
ジジイ「これか?こいつは”よしの”じゃ」
 
俺「は?」
 
ジジイ「ギターの名前や」
 
なんでも名前つけるのか…ほんとに頭おかしいと思った。これまた後に分かるがジジイはなんでも名前をつけるクセがあったw

リゾネーター・ギター (Resonator guitar) またはリゾフォニック・ギター (Resophonic guitar) は、アコースティック・ギターの一種。

第二次世界大戦前、エレクトリック・ギターが跳梁する前に、ギターの音量を増大させるために考案された。「リゾネーター」(日本語ではレゾネーターとも)と呼ばれる、円形の薄いアルミニウム製の共鳴板をブリッジの下に取り付けた。ボディはブルースに使用される場合は金属製の物が多く、ブルーグラスには木製のものが使用される。 金属性ボディのものは当初のもくろみほど大音量を得る事は出来なかったが、音色に独特の響きを持ち、ハワイアンやブルースなどの、スライドギターを好むミュージシャンが多く使用した。ブルーグラスで使用される木製ボディは、大音量が得られるようになっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/リゾネーター・ギター

42 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイはドカッと座って俺を見た。
 
ジジイ「何が弾きたい?」
 
俺は色々迷ったが好きな曲を素直に言った。
 
俺「ヒア・カムズ・ザ・サン。これしたい」
 
俺はジョージハリスンファンだったのだ。ジョージのシャツなんて1枚も持ってなかったがw
 
ジジイ「…分かった」
 
この時少し目付きが変わった気がしたんだ。俺はジジイに続いて汚い座布団の上に座ってギターを担いだ。

https://www.youtube.com/watch?v=i4WN40NKf7M

43 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイ「まあまずは焦るなや。キーから教えんぞ」
 
いきなり教則本を完全に無視だった。全くキーなんて言葉知らなかった。
 
ジジイ「…あー。キーってのはな?コードのベースや。簡単に言うとな」
 
それから基本音というのを教えてもらった。ジジイはやっぱり面白い人間だったが教え方も凄い上手かった。
 
焦らんでええ、手が小さいのはしゃあおまへんとか慰めの言葉をかけてくれてた。
 
まだまだ中学生。手が小さい上に飽き性だ。キー押さえるだけでつまらなくなっていった。そこでジジイの話題をふった。
44 名も無き被検体774号+ ID:gyD8gijJ
おれの音楽のスタートはThe EaglesのHotel Californiaだったなあ。

https://www.youtube.com/watch?v=8UAlD8SI-6U

184 名も無き被検体774号+ ID:dXC3WYt2
>>44
私もイーグルスのホテルカリフォルニアだった
弾けずじまいだったけどw
47 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「なあ?ジジイってなんでホームレスなん?」
 
ジジイ「…うっさいわ。ホームレスでもええやろ」
 
俺「何歳?」
 
ジジイは少し考えて「68」とだけ言った。正直ジジイジジイと言ってたが見た目はもっと若かった。このジジイが60代なのも信じられなかった。
 
朝9時から約三時間。延々キーを単音で押さえるだけをしていた。正直つまらくなっていた。
 
俺「なー、こんなんで上手くなるん?」
 
ジジイはクスッと笑って俺の肩を叩いた
 
ジジイ「お前、名前と年は?」
48 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺はいきなりでなんでこんなことを聞くのか分からなかった。
 
俺「俺は俺。14じゃ」
 
ジジイ「俺はジジイ、68」
 
益々分からなかったけれどちょっと面白かったw
 
ジジイ「…54も違えばギターの歴も違うっちゅうことや」
 
そういってすくっと立っていきなり着替えだした。
 
俺「なんで着替えるん?」
 
ジジイ「…金」
 
また一言呟いただけだった。
49 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺もすぐ見たいと思った。ほんとはどんな音楽をするのか気になったからだ。
 
俺「着いていってええか?」
 
ジジイ「…変な目で見られるからやめえや」
 
俺「遠くで見とくわ」
 
ジジイ「…そうか」
 
そういって俺は自転車。ジジイは歩いていつもの駅まで向かった。俺のギターケースはハードソフトだったがジジイはハードだった。
 
俺「ケース重くないん?」
 
ジジイ「…まだ若いけえの」
52 青南蛮 ◆BANBAN.Bj6 ID:7Zkx0ptA
良いねー面白い
51 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
スーツ姿に違和感しかなかったがスーツ姿でジジイは駅の前に陣取った。
 
ジジイ「…今日は焼き鳥だな」
 
俺「は?」
 
ジジイは無視してギターを取り出してチューニングした。そして筒状の変なガラスを出して歌い出した。
 
その声はとても力強くて、カッコよくて、渋かった。ジジイらしかった。ピックも使わずギターをバンバン叩きながら歌うのに俺は鳥肌がたちだした。
 
俺「ジジイ!」
 
話しかけても歌を途中で止めることはなかった。何度しても曲の途中で止めなかった。
53 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジャラン…
 
ジジイ「なんや?うっさいのお…」
 
この曲の全てが知りたかった。訳の分からないことを歌っているはずなのにカッコいいだなんて今まで聞いたこと無かったからだ。
 
俺「なんや?今の曲?なんてタイトル?」
 
ジジイ「これか…これはなあデスレターっちゅうんや」
 
俺「デスレター?」
 
聞いたことも無かったし見たこともなかった。
 
俺「作者は?」
 
ジジイは既にまたチューニングしていた。それから少し音を替えてまたひきだした。今度は知ってる曲だった。
54 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺「…スタンド・バイ・ミー?」
 
ジジイは結構大きな、でも優しい声でスタンド・バイ・ミーを歌い上げた。
 
すると会社員一人が金を落としていった。(確か会社員。記憶曖昧w)
 
ジジイ「…っし、仕事や」
 
ジジイはそれからずっと歌ってた。俺は途中で飯を食べにスーパーに買い物行ったりしてたがジジイはびくとも動かなかった。
 
ちょこちょこお金が増えていく。曲は知らないものから知ってたものまで色々あったが全てが洋楽だった。
55 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
夕方になってもジジイは歌った。俺はそろそろ帰らないとまずいかなと思い出したときだった。
 
ジジイ「お前そろそろ帰れや」
 
まずい!顔にでたか?と内心焦った。でもそんな焦りとは真逆だった。
 
ジジイ「お前にやる焼き鳥はねえんじゃ」
 
そんなことかい。焦って損したわ。
 
俺「へー。帰りまーす」
 
すると後ろからジジイがボソッと呟いた。
 
ジジイ「…また明日来いや」
58 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
おもしろい
59 名も無き被検体774号+ ID:XxVhB8L1
おもしろいな
60 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
その次の日にも行った。またいた。
 
ジジイ「よおーきよったのお」
 
また前日と同じような日になった。三時間キーを単音で押さえるだけ。その日はちょっとリズムがついたが。
 
それから駅に行ってまたご飯の品目を言って歌い出す。最初に夜何を食べるのかを決めて歌うのだという。1日2食しか食べないとしってなんで死なないんだこのジジイと思った。
 
それからこんな変なジジイとのギター練習が始まった。
 
学校がある日はダッシュで駅を出てチラッとジジイを見てうなずく。ジジイはにやっと笑ってまたギターを弾く。これが今日は行くの合図だ。
 
といってもほぼ毎日行っていたんだがwww
61 青南蛮 ◆BANBAN.Bj6 ID:7Zkx0ptA
62 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイが夕方少し早めに弾き語りを止めて小屋に帰った。それからは親や姉貴を心配させないために1時間半しかジジイに会えなかった。
 
ジジイはなんら嫌そうな顔せずにギターを教えてくれた。俺も一時間半しかないから真面目に練習した。
 
ジジイがしっかり褒めてくれてたからだ。間違っても
 
「あーそうじゃあねえな。こうだ」ってな感じで全然厳しくなかった。それでもサボらず練習した。
 
一軒家だったから音を小さめに家でも練習した。姉貴からは案外感心された。なぜかは知らない。
63 名も無き被検体774号+ ID:S7rApHjD
そんなに頻繁にホームレスに接触してたら、誰かに見られて何か言われそうだがな
64 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
俺は覚えが悪くて何回もイライラした。それでもジジイは笑うばっかりだった。
 
ジジイは駅でかなり上手いギターを弾く。俺はそれをしっかり見ていたんだがな…
 
運指が速すぎて見えないんだなw初心者にあれは無理だわw
 
それから1ヶ月が過ぎた。やっとこさキーをマスターした。どこがどの音ってのを完全に覚えた。
 
俺「よっしゃあ!」
 
ホントに声が出た。ジジイからテストを受けてそれに全てオーケーをもらったのだ
65 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイ「はっはあ!覚えたなあ!」
 
そうやって肩をバンバン叩かれた。少し痛かったけど嬉しくてそれどこじゃなかった。
 
ジジイ「それじゃあ次は曲に行くかあ」
 
俺「ホントかよ!?」
 
嬉しくて大声を出した。
 
ジジイ「バカッうるせえ。たまたま近くに家がねえからって人がいるかもだろ」
 
俺「す、すまね…」
 
ジジイ「…スモーク・オン・ザ・ウォーターや」
 
俺「は?」

https://www.youtube.com/watch?v=Sy1_wvkJjsE

67 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
ディープの名曲
69 名も無き被検体774号+ ID:3RXJbbFj
期待
68 名も無き被検体774号+ ID:ZKv06bHc
アコギ始めて一ヶ月で既に折れそうな自分に一言
66 名も無き被検体774号+ ID:k0OHj0bt
大事なのはいかに音楽が好きで、その気持ちを維持する事心折れずに練習する事だよねー
テクニックなんて後で嫌でもついてくるからさー
70 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
全くもって騙されたと思った。俺が弾きたいのはヒア・カムズ・ザ・サンだ。ビートルズに取りかかれると思っていたのだ。
 
その怒りを察したのかジジイはやれやれと言った顔でギターを取った。
 
ジジイ「こういうのをロックっていうんや」
 
ジャッジャッジャー
 
あ、知ってる。聞いたことある。簡単そうだな…でもなんでこれがロックなのか?それが分からなかった。
 
ジジイ「…とりあえず本家聞いてみい」
 
そういって俺の授業ノートをひったくって
“Deep Purple smoke on the water”
と殴りかいた。
71 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
ジジイ「…聞いてみい」
 
その日はそれだけだった。家に帰って親父にテキトーに言い訳したあと聞いてみた。
 
俺「なあ親父」
 
親父「ん?」
 
俺「親父ってロック聞く?」
 
親父「有名どこだけな。俺はフォークのファンだからな」
 
俺はノートをこっそり取り出して聞いてみた。
 
俺「スモーク・オン・ザ・ウォーター?ってやつなんだけどある?」
 
親父は驚いた顔で椅子から立ち上がって笑った。
 
親父「お前もそんなん聞きたいのか」
72 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
親父は和室に行って俺を手招きした。そこは立ち入り禁止の場所でこっそり入るとよく親父に怒られた場所だった。
 
そこにあったのはレコードプレイヤー。なんでレコードで聞くか分からなかった。
 
俺「俺の部屋にCDプレイヤーあるが?」
 
親父「バカ。それじゃダメだ。ダメなんだよ」
 
と無理矢理レコードで聞かされた。俺が始めて聞いたハードロックとなった。
 
「Deep Purple – Made in Japan」というアルバムだった。ライブ盤で今でも愛聴盤だ。

 
73 名も無き被検体774号+ ID:y+NcPp2n
衝撃だった。全ての曲が俺を揺らした。誇大じゃなくてホントに。声がでないの。
 
そんときホントの感動を知ったんだよね。それでホントに決めたの。ギターが弾けるようになりたいって。
 
それから3年生になった。始業式の時の安全訓話で冷や汗が流れた。
 
ホームレスと遊んだり関わるのは止めましょう。
 
ホントに俺はガキだった。ここで言うこと聞いたらロックじゃねえぜ!って思ったんだよな。まあ焦ったのは間違いないが。
 
教室ではありえないだとか気持ち悪いとか騒いでたけど俺は
ああ…こいつらはホントのロックを知らない。悲しすぎるぜ。とか自分に酔ってたわwww
83 名も無き被検体774号+ ID:synevQhw
ええな
85 名も無き被検体774号+ ID:gsCv2CEB
なにこれおもろい
78 名も無き被検体774号+ ID:De8KkxI5
自分もCD屋のあんちゃんにギター教わったことある。
店長に見つかって即終了したけど。
営業時間はさすがにね…。
86 青南蛮 ◆BANBAN.Bj6 ID:zWCfUUJq
高崎晃は好きですか?
87 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
>>86
俺はラウドネスよりアースシェイカー聞いてまして…すいません
89 名も無き被検体774号+ ID:zmXhE5NC
今いくつ?
90 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
>>89
今は27です。とうとうジミやカート、ジャニスの年になっちゃいました
96 青南蛮 ◆BANBAN.Bj6 ID:zWCfUUJq
>>90
45歳位を想像してたからイメージと違いすぎた
面白いから書き上げてねー
103 名も無き被検体774号+ ID:ZYvfAS+5
楽器はイイね、生涯の楽しみになるもんね
104 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
俺はそれからもジジイとこに通った。中三という受験シーズンになっても変わりはなかった。いつものようにダッシュで家に帰ってギターを取ってこそっと駅に戻る。
 
ジジイはまた早めに切り上げて小屋にもどる。そしてスモーク・オン・ザ・ウォーターを聞いたことを伝えると
 
ジジイ「そうかそうか!」と笑ってギターを練習することになったのだ。
 
リフ自体は簡単だった。弾けるのに2日はかからなかった。でもその時に始めてアップピッキングというのを知った。
106 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
ジジイ「この曲のリフはな、アップピッキングなんや」
 
ジジイはそういってギターを爪弾く。俺はただ見よう見まねで言うとおりに弾く。曲になっていったのが楽しくてたまらなかった。
 
いつものようにキーを押さえたあとにスモーク・オン・ザ・ウォーターを弾く。それだけの変化で一時間半という時間が永遠のように感じたんだよ。
 
ジジイは上手い上手いと俺を励ましてリフを弾く。それからは曲のAメロからサビまで全部教えてくれた。
 
俺はこの時Fというかパワーコードすら押さえられなかったけどジジイはコツを教えてくれた。
107 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
ジジイ「パワーコードはな親指でEを押さえるとしやすいで?」
 
俺はこれで練習したせいでFは握りこんで弾くようになってしまったんだがw
でも確かに弾きやすかった。というより刷り込みだったんだろう。
 
真面目に練習すればソロ以外は1ヶ月程度だった。
 
でもある時だった。予想外に多くの金を手に入れたジジイはニコニコしながらある買い物をした。
108 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
俺「何を買ったんじゃ?」
 
ジジイ「2ヶ月に1回の楽しみじゃ」
 
そういって買ったのはタバコだった。今でも覚えてるというか俺が今でも吸うきっかけになった。アメスピだった。
 
俺「ジジイはマイセンやろw」
 
ジジイは凄く幸せそうな顔をしてタバコを吸った。
 
小屋に戻った時にジジイがトイレで席を外した。その時ふっとジジイのギターが気になった。
109 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
ものすごい良い音がするしカッコよかったからちょっとした好奇心でそれを弾いた。
 
俺「意外と弾きにくいなあ…」
 
そしたらジジイはいきなり戸を開け今まで聞いたことの無い大きな声で
 
ジジイ「そのギターに触るんじゃない!!」と怒鳴った。俺はマジで焦ってこそこそと返した。
 
俺「ご、ごめん…」
 
ジジイ「…また明日来いや。今日はもうしけたわ」
 
この時が最初で最後のジジイのぶちギレだった。ホントに怖かった。見た目からは想像もつかないドスの聞いた声だった。
110 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
その日は半泣きで帰って家でちょこっと練習して寝た。
 
でも次の日行ってみるとまたジジイはけろっと笑って演奏を止めた。俺はホントに昨日のジジイか?と内心疑問だった。
 
スモーク・オン・ザ・ウォーターがソロ以外は完璧に弾けるようになったときに1つの思いがけない事がおこった。
 
中三の五月。その日は1日休みでまたジジイに教わって駅に向かったときの事だった。
111 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
ジジイが弾くいつもの場所に既に先客がいた。弾き語りの先客だった。
 
ジジイ「はー…珍しいこともあるんじゃなあ」
 
そこにいたのは黒髪が長く凄く美人、というより超俺好みの女性だった。正直一目惚れだった。
 
しかし変な点が1つあった。その美貌からかかなりのお金が落としてあったが小銭が投げられたときは深々と頭を下げるのにお札が入れられたときには普通に弾くのだった。
112 名も無き被検体774号+ ID:z028FGmR
そんな変な違和感をうっすら感じているとジジイがスタスタ近付いていった。内心全く準備が出来てなくて慌てて追った。
 
ジジイ「嬢ちゃん、ギター上手いな」
 
とジジイはいきなり女性の横にドカッと座る。因みにその女性は折り畳み椅子に座ってた。
 
女性は横を向いてちょっとニコッとして
「もしかしていつもここで弾いてる人ですか?」と聞いた。
 
ジジイは腕を組んで絶世のドヤ顔で「いかにも!」と言った。ホントに吹き出しそうだった。
113 名も無き被検体774号+ ID:8JUj53kS
すると女性が演奏を止めてジジイの方を向き満面の笑みで言った。
 
女性「私あなたに憧れてここで弾くことにしたんです!」
 
憧れ?ちょっと待てよwジジイに?俺はジジイがギターと歌が上手かったから興味を持ったんであって憧れとかはそんなに無かった。うっそだろwとか思ってたらジジイもウソでしょ?みたいな顔してた。
 
この光景うまく描写したいんだけどねwホントにシュールだったからwww
 
女性は尚も続けた。
115 名も無き被検体774号+ ID:8JUj53kS
女性「いつもサンハウスとかジョン・リー・フッカーとかしてますよね!私好きなんです!」
 
俺にはジジイがやってた曲の作者なんて知らなかったがこの女性の趣味が相当渋いのが手に取るように分かった。
 
女性「私もやろうとするけど出来なくて…」
 
ジジイは驚いた顔を一瞬だけしてまた笑って女性の肩を叩いた。
 
ジジイ「なんも心配することないさ。嬢ちゃんだって弾けるぞ?」
 
女性は唐突にジジイに私の演奏を聞いてくれと言った。ジジイは何かはっとした顔をしてまた笑っていいぞと言った。
116 名も無き被検体774号+ ID:8JUj53kS
女性はアコギをチューニングしてセットした。よく見れば彼女は左利きだった。そういえばこの頃俺は既にチューナー無しでチューニング出来るようになっていた。というかさせられていた。
 
女性「じゃあ」とだけ言って演奏に入った。ものすごく上手い。ジジイとは違うけれど上手い。どこか優しげな音色が連弾で爪弾かれる。
 
ジジイはにやっとしてタバコを手に取りまた黙って演奏を聞いた。
一方の俺は「え?歌は?」みたいな感じでヤムチャ目線で曲を聞いてた。
117 名も無き被検体774号+ ID:8JUj53kS
ほんの2分程度で演奏は終わった。俺には感動しかなかった。ジジイは大きく煙を吐き出すとにやついて
 
ジジイ「リトル・マーサか。嬢ちゃん渋いね」と笑った。その演奏にまた誰かが小銭を投げる。女性はすっとうなずいた。
 
ジジイはふっと悲しい顔をして溜め息をついた。
 
ジジイ「嬢ちゃん今まで大変だったろう?いくつよ」
121 名も無き被検体774号+ ID:zmXhE5NC
そのジジイは今なにしてんだよ
122 名も無き被検体774号+ ID:Bv6DQeVD
ギター弾いてたからこーゆーのは面白い
129 名も無き被検体774号+ ID:OIwIONzt
不思議なおもしろさについつい引き込まれたよ
続きに期待してる
130 名も無き被検体774号+ ID:9qi6I4cs
じじいと嬢ちゃんは誰似?
137 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
>>130
どちらかというとホントのサンハウスみたいな感じです。女性は私感で堀北真希さんの全盛期をもちっとクールにした感じです

 

 
131 名も無き被検体774号+ ID:1OVQigCW
ミッキー・カーチスをさらに小汚なくした感じを勝手にイメージしてるんだけど
 

ミッキー・カーチス(Mickey Curtis[1]、1938年7月23日 – )は、日本のタレント、ロック歌手、俳優。東京府生まれ。植木等の死去後、所属しているワタナベエンターテインメントでは最古参の部類に入るタレントである[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ミッキー・カーチス

132 名も無き被検体774号+ ID:Vy+aWIQ1
>>131
ミッキーが小汚ない前提でワロタ
133 名も無き被検体774号+ ID:qBF8FKiw
>>131
俺もそのイメージだった
138 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
めくら。この言葉の意味は中学生でも分かった。盲目の人だった。女性は目を開いてるのに見えないってのでちょっと絶望した。
 
でも瞬時に尊敬の念が出てきた。なんで目が見えないのに弾けるんだ?まさか音だけ!?ってな感じで。
 
女性「私は○○五十鈴。五に十に鈴で五十鈴です」
 
いきなりの自己紹介にもジジイは動じなかった。
 
ジジイ「ジジイや。68やで」
139 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
女性が年を言わざるを言えない状況にするあたりホントにデリカシーないと思った。女性は気にせずニコッとして「17です」と語った。
 
俺「姉貴と同い年やん…」
 
思わず言葉が出てしまった。女性はきょとんとして「そちらに誰か?」と聞いた。慌てて返事を返す。
 
俺「俺っていいます。中学生です」
 
女性「そう。俺君。お孫さん?」
 
いやー…といってジジイとクスッと笑った。
 
俺「俺はジジイにギターを教わってる立場です」
140 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
すると女性は驚いた顔をして俺の手を取ろうとした。
 
女性「ズルいです!私も教えてほしいです!」
 
ジジイはカッカッカッと笑って女性の肩を叩いた。
 
ジジイ「よっしゃ!嬢ちゃん何が弾きたい?教えてやるぞ?」
 
女性は大きな声で「プリーチング・ザ・ブルース」と言った。
 
俺は盲目の彼女に恋をした。
141 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
その日は俺だけ彼女の連絡先を手に入れみんな解散した。彼女は事情が事情だし週末の2日だけジジイに会いに来ることになった。
 
週末に予定を入れるきはさらさら起きなかった。親父が飯食べに行こうといっても断った。彼女に会えたらそれでよかった。でも1回もつ鍋に連れていくと言われた時はむちゃくちゃ考えた。
 
ジジイは俺に課題を出すようになった。コードを覚えろということだった。正直キーが分かっていて教則本を見ればすぐだった。
彼女にはボトルネックの扱いを1から教えてた。彼女は覚えがいいのかものすごく上手だった。それに歌も優しくキレイだった。
142 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
彼女は良く「リトル・ウィング」を弾いた。良く考えれば17にして弾ける人間は今からしたらそうはいない。上手いのも当然だった。
 
それに耳が良かった。俺のギターが少しでもチューニングが狂えば教えてくれた。3人ともチューナーなんて使わなかったw
 
いつものサイクルに彼女が加わった。俺は色んな意味でハッピーだった。何回も彼女で抜いた。失礼なことに盲目というのも興奮してた。中学生なんで許してくれやw
143 名も無き被検体774号+ ID:A0v01lms
青春だなー
144 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
俺は彼女とよく話した。彼女もよく話してくれた。音楽に関してはジジイと彼女で語り合って蚊帳の外だった。
 
だから恥を承知で彼女に聞きまくった。どんな音楽が好き?カッコいいのを教えて下さい。
 
彼女は聞いた翌日にCDを持ってきた。
 
五十鈴「はい、これ。これスッゴいカッコいいんだ!今のバンドではこれが好きかな!」
 
そのCDはホワイト・ストライプスだった。その日から夢中でコピーした。パワーコードに単音リフ。意外と簡単に感じた。

 
145 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
中でもブラック・マースという曲は死ぬほど弾いた。ジジイも彼女も凄いと褒めてくれた。
 
俺は自信がついて色んな曲をコピーした。正直言ってビートルズなんか忘れてたw
ディープ・パープルは難しすぎたけどホワイト・ストライプスとかニルヴァーナだったら簡単に出来た。
 
ギターを始めて半年と少し。俺のレパートリーは20曲を超えた。
 
彼女は色々な音楽を教えてくれた。ロックからブルース。ジャズにクラシックまで。しかも即日CDを持ってきてくれた。
146 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
俺「気になったんですけど」
 
この口調はいつもジジイに笑われる。ジジイにはため口の癖に女性には敬語ってところが面白かったんだろう。
 
五十鈴「なあに?」
 
俺「なんでそんなにすぐに大量のCDを持ってこれるんですか?」
 
五十鈴「えーとねえ…」悩む姿すら可愛くてしょうがなかった。
 
五十鈴「そうだ!1回うちにきなよ!」
 
唐突に。その時ジジイはいなかった。勝手にお家にお呼ばれしてしまったのだ
147 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
嬉しくて堪らなかった。その日は親父に勉強しろと言われていたけれどそんなの知ったこっちゃ無かった。
 
いつもの駅で待ち合わせて俺はジジイがつけてないかどうかを調べて出会った。やっぱり駅の階段は危なっかしかった。
 
通行人は彼女の杖を避けない。気にしない。後に聞いた話だが何回も転ばされたという。
 
五十鈴「おまたせ!」
 
俺「う、うす…」
 
五十鈴「じゃあ私の目になって!」
 
そういって腕を捕まれた。正直泣きそうだった。彼女の身の上に勝手に同情してた。
148 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
それからその駅に戻って2駅ぐらい進んで降りた。正直自転車でも行けた。
 
彼女とひたすらに点字ブロックの上を歩いて不意に彼女が止まった。
 
五十鈴「今右にお店あるよね?」
 
俺「え、ええ。ありますよ」
 
五十鈴「そこ!」
 
そこは小さな古楽器店だった。そこが彼女の家だった。(正確には住む家はもっと駅の手前にあった)
 
カラン
 
いらっしゃいと出てきたのは女性だった。彼女の母親兼店長だった。
149 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
彼女母「あら?その方は?」
 
説明しようとすると遮られた。
 
五十鈴「私の目!」
 
俺は恥ずかしくってちょっとと止めにかかってた。母親はあらあらとにんまりしてたのを覚えている。
 
店内はやっぱり広くは無かった。楽器だけでなくCDも置いていた。しかも凄い数が仕舞われていた。
 
俺「すっげー…」
 
彼女母はふふんと鼻をならした。彼女母は若いときはかなりの美人だったんだろうなあという顔。この母あってこの娘。という感じだった。
150 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
店にはもう一人いた。彼女の妹だった。彼女の妹はなんと俺と同い年。縁を感じざるを得なかった。
 
それから夏休みに入った。夏休みになると流石に勉強しなければいけなかったからジジイと彼女に会う時間は減った。
 
1週間に2日だけ。その時を全力で楽しんだ。
 
夏休みのある時。
 
ジジイ「お前の歌な。なんか違和感あるんだよ」
 
歌は全て耳コピ。英語の意味なんて知らなかった。
 
五十鈴「私もかんじてました」
156 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイと彼女は考える…ふりをしてた。
 
ジジイがわざとらしく手を叩いて言った。
 
ジジイ「英語だ。こいつは英語喋ってねえんだ」
 
彼女も大きくうなずいた。正直文法英語は苦手だった。文系な俺は数学は論外だったが英語も少し苦手だった。
 
俺「あー確かにそうかも。英語苦手じゃけえ」
159 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイ「それじゃあ意味ねえじゃねえかwww」
 
ジジイはガハハと笑ってまた肩を叩いた。彼女の前でそんな1面見せたくなかったから恥ずかしかった。というより聞かせたくなかっただな。
 
ジジイ「それじゃあギターはだいぶ出来るようになったけえ英語を教えるか」
 
俺「は!?なんでここが学校になるんだよ!」
 
ジジイは手を出して首をゆっくりふった。
 
ジジイ「俺は学校教育みたいな情けねえ英語は教えねえ。発音と慣用句。これだけで英語は喋れる」
160 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイはそう豪語した。彼女はギターをポロンと弾いて
 
「めくらな私でも日常会話は出来るよ!頑張ろ?」と言ってくれた。この時始めて彼女が英語を喋れることに気付いた。
 
益々惚れたがジジイも英語を喋れることに驚いた。確かに発音は良かったけどまさか喋れるなんて…
 
かくして中学生の俺。ホームレスのジジイ。盲目の五十鈴。こんな変な3ピースはギターに打ち込んだのだ。
178 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
そこからは変な日常が始まった。ギターのトレーニングの前に発音の練習からだった。歌詞を見させられジジイと付きっきりで発声。恥ずかしい上に意味不明だった。
 
でも文法があーだとか単数がーとか全く無かった。ジジイ…発音上手い…何もかもジジイに負けたと思った。
 
夏休みの間ほとんどそうだった。そして夏休みが明けたとき、俺はこのトレーニングによって新な効果を実感した。
 
二学期が始まってすぐテストがあった。それなりに勉強してたから大丈夫だろうと思ったけど少し不安だった。
179 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
でもその時の英語のテストである変化がおきた。俺はリスニングが得意じゃなかった。
 
英語が分かる!聞き取れる!
 
自分でも恐ろしく解けた。結局蓋を開ければ学年3位までになっていた。
 
幸せだった。変な意味でのリア充。それも嬉しかった。人と違うことをしている自分も好きになっていった。
 
この結果に親父はもちろん姉貴やジジイ、彼女も喜んでくれた。彼女はCDをくれた。クリームという可愛らしいバンドのCDだった。
180 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ここでクリームというバンドに出会ったことで俺はブルースの重要性を感じることになるのだがまあ詳しくは書かない。あんまジジイとの関係もないし。
 
ジジイはある時歌う場所を変えると言い出した。俺にはなぜか分からなかったが多分警察がチラチラうろついていたからだろう。彼女もそれに応じて歌う場所を変えた。
 
それは山の麓の公園。
ジジイは嘆きながら
「駅前のほうがもうかるんだがな…」と呟いた。
 
山までの彼女の行き道は俺が自転車で二人乗りすることになった。

 

クリーム(Cream)は、1960年代に活動したイギリスのロックバンド。メンバーは、ベーシスト兼ボーカリストのジャック・ブルースとギタリスト兼ボーカリストのエリック・クラプトン、ドラマーのジンジャー・ベイカーから構成され、しばしばスーパーグループの一つに数えられる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/クリーム_(バンド)

182 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
年が明けた。ジジイは結局一年間以上も俺にギターを教えてくれた。俺はあんまり上手くはならなかったが。
 
年明けすぐにジジイに会ったときこんなことを言い出した。
 
ジジイ「…俺はな。ホントは長居するつもりなんて無かったんじゃ」
 
俺「は?じゃあどがんするつもりやったんじゃ?」
 
ジジイ「旅から旅の根なし草。俺はずっとそうしてきた」
 
そう言われてあることが俺の脳裏をよぎった。そのまま伝える。
185 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
俺「…その前はなんしよったんじゃ」
 
ジジイ「その前って…ホームレスに旅人になる前っちゅうこと?」
 
旅人なんざカッコつけやがってw笑ってしまうぜw
 
俺「そうじゃ。なんかしよったんじゃら?」
 
ジジイは頭をポリポリ掻いて口を濁した。そんなジジイは珍しかった。というより一年間も一緒にいたがジジイの身の上話は全然してこなかったんだよ。
 
ジジイに興味が無かったわけじゃない。でもそれ以上にジジイから学ぶことが多かったんだ。
186 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
でも今度こそはジジイを吐かせたかった。このままじゃいつか壁になる。中学生なりに必死に考えた末だった。
 
俺「はっきしせえ」
 
ジジイ「あー!分かった!話す!こっちきい!」
 
いつもの小屋に行くと思えば全く別の方向に歩き出した。
 
俺「ちょお!どこいくんじゃ」
 
ジジイ「…黙ってついてこい!」
187 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイは悲しそうでもあり嬉しそうでもある何とも言えない表情で俺を連れる。
 
ジジイ「…お前、金あるか?」
 
俺「ジジイよりはあるわい」
 
ジジイ「ぬかせw」
 
ジジイと俺はひたすら歩いた。彼女はそこにはいない。連れていくと言えば今日は誘うなと言われた。
 
着いたのは市の外れの銭湯だった。小さな銭湯だが意外と新しかった。
 
ジジイ「…腹割って話そうや」
 
その時のジジイはいつもより数段若く見えた。
188 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
銭湯に入って身体を洗う。ジジイはにかっと笑ってジジイの背中を指差した。
 
ジジイ「お前、身体あらっちくれい」
 
俺「はあ!?嫌じゃ!」
 
ジジイ「ええから。損はねえぞ?」
 
俺「損しかないわいw」
 
そう言い合いながらも結局二人して洗った。親父以外と風呂に入るなんて始めてだった。中学の修学旅行は風邪で休んだしな。
 
ややあって湯船に二人で入る。客は他に誰もいなかった。
189 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイ「で?何から聞きたい?」
 
珍しくジジイからの質問。いや下らない質問は嵐のように受けたけど…
俺は経歴を追うことにした。
 
俺「生まれは?」
 
ジジイ「満州じゃ」
 
俺「は?」
 
ジジイは戦前の満州で生まれたらしい。戦争中に日本に来たという。
 
ジジイ「だからって俺は支那人でもねえぞ?根っからの日本人や」
 
ジジイはいつものおしゃべりになったがどこか面持ちが違った。ああこれは裸のマジの付き合いなんだなとガキながらに感じた。
190 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイ「頑張って大学まで行った。何回も死んだがましかと思ったが人生は楽しかった」
 
もはや質問はいらない。俺は黙って粛々と聞いた。
 
ジジイ「卒業して就職した。国鉄に入った。日本の立ち直りを支える誇りを感じながら仕事をしちょった」
 
ジジイ「その時くらいやな。日本に海賊レコード言うてな?アメリカのが入ってくんねん」
 
ジジイ「俺は音楽が好きじゃったけえしっかり買った。それにはアメリカの最新の音楽がつまっちょった」
193 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイ「あの子がお前に持ってきたこともあるやつや」
 
あの子は五十鈴を指していた。その時ロックの歴史ってことで色々借りたのを思い出した。
 
ジジイ「俺はチャック・ベリーに心をうたれた。感動した。俺はこういうのをやらないかんち思うた」
 
ジジイ「しかしなあ、ギター揃えていざっゆうてもな海賊レコードはな、音質が悪すぎるんや」
 
ジジイ「ザッザッ言うしな?それで最初は諦めた。お前とおんなじや」
 
そういってにっこり笑った。

 

チャールズ・エドワード・アンダーソン・ベリー(Charles Edward Anderson Berry、1926年10月18日 – )はアメリカのミュージシャン・ギタリスト。「チャック・ベリー(Chuck Berry)」の名で知られている。
ロックンロールの創始者の1人と言われている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/チャック・ベリー

194 名も無き被検体774号+ ID:qljtUMUh
ジジイ「俺はお前よりもっとひどいぞ?それから3年もギターには触れんかった」
 
意外だった。ギターが大好きだと言っていたジジイの話とは思えなかった。
 
ジジイ「しかしなあ、昭和の40に入るとな、周りにちょこちょこギターをするやつが出てきた」
 
ジジイ「その時に俺の嫌いな同僚がギターをこうたっち聞いた。これはやるしかないと思った」
 
なんか…ほとんど俺と同じきっかけな気がするんだが?言いたくてしょうがなかったがまだこらえた。
227 名も無き被検体774号+ ID:GxcpOP6R
ギターを始めたての頃を思い出して目頭が熱くなった
234 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「やっぱり弾けね。絶対ひけないと思った」
 
ジジイ「それでもしっかり練習した。1日仕事以外はギターにぎっとったわ」
 
このジジイが真面目に練習?それだけで俺には不思議な感覚だった。
 
ジジイ「それでなある時レコードと同じように弾ける俺がいた」
238 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「といっても原曲の早さはすごかった。チャック・ベリーは意外とはやびきだぞ?」
 
またそしてにやっとした。仕事以外って国鉄って忙しいんじゃねえの?ガキの俺にはぼやっとした思いしかなかった。
 
ジジイ「それからちょっとして海外出張があった。行き先はイギリスだった」
 
俺の脳裏に不意によぎったあるバンド…
 
俺「ちょっと!それ何時の話?」
 
ジジイは笑って言った。
 
ジジイ「昭和36の冬から37の春。西暦は…」
 
ジジイ「1961年から1962年やな」
240 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
俺「もしかして見たんか?」
 
ジジイは顔をゴシゴシ。話をじらすな!
 
ジジイ「見たさ。ビートルズにたまたま来てたマディも見たさ」
 
マディ?そんなのは知らなかった。ビートルズを見たという衝撃。しかもデビュー前だと…?
 
マディとはマディ・ウォーターズのことでこの話を後に五十鈴にするとそっちの方を羨ましがっていた。

 

マディ・ウォーターズ(マディー・ウォータース、Muddy Waters, 1913年4月4日 – 1983年4月30日)は、米国のブルース・シンガー、ギタリスト。本名は、マッキンリー・モーガンフィールド(McKinley Morganfield)。シカゴにおいてエレキ・ギターを使ったバンド・スタイルのブルースを展開し、シカゴ・ブルースの形成に大きな足跡を残したことから、「シカゴ・ブルースの父」と称される。生涯に6度グラミー賞を受賞し[1]、没後の1987年にはロックの殿堂入りを果たした[2]。
その豊富で深淵な声、豪快なボトルネック・ギター、カリスマ的キャラクターで、ブルースの第一人者のひとりとなった。ロック界においても、ローリング・ストーンズ、エリック・クラプトン、ロリー・ギャラガー、ポール・ロジャース、ジョン・メイオール、フリートウッド・マックなど、彼から影響を受けたミュージシャンは多く、その影響力は計り知れない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/マディ・ウォーターズ

241 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
俺「どのくらい!?」
 
ジジイは溜め息をもらして呟いた。
 
ジジイ「わりいな。ビートルズはあんまり面白く無かったんじゃ」
 
俺「は!?」
 
ジジイ「ギターは下手くそだし歌も下手。曲作りも単純でバカみたいな英語ばかり。ホントにイギリス人か疑ったよ」
 
ここまでビートルズをこき下ろした人間は後にも先にもジジイ以外見たこと無い。あ、2chではチラホラいたかもw
 
ジジイ「俺はマディやチャックに憧れたしイギリスでブルースを知った。出張から帰って来たら必死に耳に残った、目に焼き付いたフレーズを練習したさ」
242 名も無き被検体774号+ ID:dmT+I6ej
ワロタ
244 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「そうすると意外と弾けてた。上手くなるのが実感出来てた」
 
ジジイ「そうすると知りたくなるのがチャックやマディは何を元に弾いてきたのか」
 
ジジイ「そもそものルーツはなんだか知りたくなったんじゃ」
 
ジジイの指がチラッと映る。切れてるのか指の色が変色していた。
 
ジジイ「それから少しして俺は見合いをした。それで結婚した」
245 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
俺「あれ?ジジイ奥さんいたんか?」
 
ジジイ「ああ、俺にはもったいないくらいの嫁がな」
 
なんで嫁がいるのにホームレス?あっ…
 
ジジイ「その嫁は”よしの”といった。俺より3つ上でいい女だった」
247 名も無き被検体774号+ ID:dmT+I6ej
色々あったんやろな…爺さんも
248 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
1つのギターが頭に浮かぶ。そうか、あのギターはそういうことか。
 
ジジイ「よしのは俺のギターをよく褒めてくれた。俺はもう30になろうとしていた」
 
徐々にジジイの目が潤む。俺は気付いてないふりをする。
 
ジジイ「会社でも出世した俺が30だったか?確か課長になったはずだ」
 
今考えれば国鉄の課長に30でなれるなんて化け物だよなw苦労したと今なら分かる。
249 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「俺が出世した辺りで音楽雑誌にあるバンドが載った」
 
ジジイ「俺はその時流行ってたビートルズは余り興味無かったがベンチャーズは好きだった」
 
ジジイ「俺は基本的に技術力があるやつが好きじゃけえなw」
 
ジジイは大笑い。そうだったんだと言って俺も少し笑った。
 
ジジイ「クリームだった。最初はふざけた名前だなと気にもとめてなかったんだがな」
250 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「そしたらロック好きの部下がな、持ってきやがった」
 
ジジイ「1日だけ借りて聞いてみた。俺は分かったんだな。ブルースの大切さをな」
 
ブルース。ジジイがしてた音楽はそういうのか。五十鈴も時々ジジイのブルースは本物だと言っていた。ブルースの本物?意味が分からなくて気にもしてなかった。
 
ジジイ「益々ルーツを探した。30過ぎてバカやったさwww」
 
大きく笑うが目は真剣な目付きだったのを覚えている。俺はジジイにとってブルースはとても重要なものと察した。
251 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「するとな、海賊レコードの主人がやってくれたさ!ブルースを見つけてくれた」
 
ジジイ「主人はアメリカから来たといった。見つけるのに苦労かけたわw」
 
ジジイ「俺の初めてのブルースはサンハウスじゃ」
 
今なら分かる。ジジイは永遠にサンハウスの背中を追い続けたんだ。だってリゾネーターなんて使わねえよな?
 
ジジイ「よしのもカッコいいですねと言いやがる。男だったら女の為にギターを弾くもんじゃろ!?」
252 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「家ではギターばっか触ってたな。34にもなると子供が出来た。一人息子。子供はそれだけ」
 
子供もいたのか…尚更何してんだよ…
 
ジジイ「俺はあの時代を生きて幸せじゃった。それから色んなバンドが出た。ほとんど海賊を買うてな?音質がわりいわりい」
 
ジジイ「それでもブルースの影響を受けてるやつは片っ端から聞いた。フリーなんて死ぬほど聞いた」
 
ジジイ「いつか部下が話したことだがクラプトンやジョン・レノンは課長より年下ですよ?ってのはショックだったわ」
253 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「まあそれでもエレキは弾く気にならんかったわ。まあアコギは一人で出きるしな」
 
ジジイ「ある時よしのがプレゼントをくれた。今でも覚えてるわ」
 
ジジイ「38の誕生日。ギターをくれた。今も使ってるあいつだ」
 
あれそんなに古いのだったのかよ!?俺はびっくりたまげてたわ。
 
ジジイ「内緒でよしのなんて名前をつけた。ばれてたまるかい、恥ずかしいw」
 
笑ってはいるがとても嬉しく誇りにしているのが伝わる。俺のギターもそうなれば…そんなことを思った。
254 名も無き被検体774号+ ID:dmT+I6ej
エエ話やね
256 名も無き被検体774号+ ID:DX2dcY/Q
ジジイ「そこでな?不思議な縁でな。大学の教授やっちくれいって誘いがあった」
 
ジジイ「俺が?なんて思ったさ。まあ面白そうじゃ、受ける。2つ返事じゃ」
 
今の感覚ではこのジジイねらーかよw何の縁でそうなんだよとか思ってた。
 
ジジイ「そして※※大学に行った。まあ母校だったしな」
 
あれ?どこかで聞いたことがあると思った。親父の母校だった。
268 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「それで40で母校の先生じゃ」
 
ジジイ「そうやな、今から30年くらい前じゃ」
 
ジジイは懐かしそうに語る。
 
ジジイ「そこのアコースティックギター部の顧問もした。あんま教えられんかったが」
 
ジジイが他に教えてる人間がいたのか…そもそも大学の客員とはいえ教授なんだからあんだけ教えるのが上手かったのかと納得した。
270 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「お前1つ勘違いしとるぞ?」
 
ジジイはにやっと俺を見る。
 
俺「何がじゃ?」
 
ジジイ「俺は昔は厳しかったんだぞ?めたらめっぽう誉めたりなんざしねえ」
 
衝撃だったな。これも。あんなに愉快で褒めちぎりのジジイが?厳しかった?ウソにしか聞こえない。
 
俺「ホントか?それ」
271 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「なめられねえよう必死だったからな。大学生だろうと容赦はしなかったぜ?」
 
俺は口をポカン。
 
ジジイ「それから少しして、つーても昭和の終わりになった頃かな?」
 
突然悲しい顔をした。とても、とても胸に来る表情だったのを覚えている。
 
ジジイ「息子が死んだ。単に事故だったがな」
272 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
息子さん…死んだのか。俺はまるで身内が死んだかのように心に深い感情を抱いた。
 
ジジイ「…湯冷めすんな。上がるか」ザバッ
 
パシッ
 
俺「…湯冷めでいい。続き。話して下さい」
 
これが俺のジジイに対しての最初で最後の敬語だ。ジジイは驚いていたがまたすぐに笑って
 
ジジイ「風邪引いたらお前のせいじゃけえな」
 
とまた湯船に浸かった。
273 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「息子は12で死んだ。西暦だと…1982年だな」
 
ジジイ「あの時はよおく覚えてるわ。マイケルジャクソンがスリラーを出したんじゃ」
 
いきなりのことに何のことか分からなかった。マイケルのスリラーは俺でも知っていたが…
 
ジジイ「連日ゾンビの映画が流れたな。俺はな壊れたかもしれんかった」
 
ジジイ「…ゾンビでいい。息子を返してくれ。俺もそしてゾンビになるから」
 
ここはよく覚えている。余りにも悲しく切なかった。俺はもう熱いものをこらえられなかった。
274 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイは俺の涙に気付いていたのか気付かなかったか。まあ気付いていただろうな。それでも話を続けた。
 
ジジイ「酷かったのはよしのだった。あいつは息子の名前をただ呼ぶのみ。見てられなかったわ」
 
ジジイ「…それでも俺は仕事をした。息子を忘れたかったんだろう」
 
ジジイ「それからだんだんよしのも立ち直った。戦争後の日本を支えた二人だからな。やわじゃあない」
275 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「時代は俺らを置き去りに進んだ。その間も多くの生徒から慕われた。俺は幸せじゃった」
 
泣き続ける俺。なんてジジイに声をかけよう。そんなこと思えなかった。ただジジイに同情した。
 
ジジイ「よしのが還暦になった年よしのは病気になった。もう助からん。そう言われた」
 
俺「…は?」
 
ジジイ「よしのは余命半年と言われた。今から思えばあの医者はヤブじゃな」
 
ジジイは笑った。
277 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「よしのに俺はよくギターを聞かせた。ブルースじゃあねえ。イーグルスとかドゥービーとかだ」
 
イーグルスもドゥービー(ブラザース)もほとんど知らなかった。
 
でも今なら…なるたけ明るい、気さくな音楽を届けようとしていたのが伝わる。
 
ジジイ「あいつはスタンド・バイ・ミーをよく歌えと言った。あげな簡単なやついくらでも聞かすわw」
 
笑ってはいるが、もはやジジイも、限界だった。

 

ドゥービー・ブラザーズ (The Doobie Brothers) はアメリカ合衆国のロックバンド。1971年のデビュー以来、解散時期を挟みながらも現在まで第一線で活動し続ける人気グループ。1960年代後半から1970年代まで、アメリカ音楽界で大きなムーヴメントとなったウェストコースト・ロックを代表するバンドのひとつ。デビュー以来3,000万枚以上のアルバム・セールスを誇り[1]、1979年のシングル「ホワット・ア・フール・ビリーヴス[2]」でグラミー賞を受賞。2004年にボーカル・グループの殿堂入りを果たした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ドゥービー・ブラザーズ

279 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「よしのは…よしのは余命半年ながら3年も生きた。俺が還暦の誕生日、あいつは死んだ」
 
ジジイは泣いていた。俺も泣いていた。浅い湯船に湯を増やすかの如く涙は流れた。止まる気配もない。止める気も…無かった。
 
ジジイ「…すまんな。こんな…」
 
俺「いいから…続けろ」
 
ジジイ「ふん!」
 
手で顔を拭った。ジジイはやっぱり若く見えた。
280 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「周りも良くしてくれた。特に生徒は花束をよくくれた」
 
ジジイ「でももう…そこにはおれんかったわ」
 
ジジイ「それで…ホームレスや」
 
俺「おかしいだろ。別にホームレスなる必要ないじゃろ」
 
ジジイ「…よしのはほとんど東京から動いたことが無かった。だから俺は使命を感じたんじゃ」
 
ここで使命という言葉を使ったのをよく覚えている。もう12年も前なのになw
281 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「俺はよしのに日本を見せるんじゃ」
 
ジジイは涙を流しながら笑った。俺は少しおかしくて、笑った。
 
俺「あんなに叩き付けて弾いてええんか?」
 
ジジイ「アホ、あれは音楽じゃ。しゃあないわ」
 
俺「…そうか」
 
言い返しはしない。ジジイがそういうならそうなのだ。
282 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
ジジイ「…そうだ」
 
ジジイはもう泣いてなかった。顔をバシャバシャさせて、俺に聞いた。
 
ジジイ「お前、あのめくらの娘、好きか?」
 
いきなりの問いに俺は本当に溺れるかと思った。なんで五十鈴さんを?この流れで?
 
ジジイの目は…また真剣だった。
283 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
俺「…ああ。好きだ」
 
ジジイは立ち上がって湯船を出た。そして振り替えって俺を笑った。
 
ジジイ「…曲を作るぞ」
 
帰って風邪なんてひかなかった。それから俺は彼女に隠れて初の曲作りをしていた。ジジイはとても、とても嬉しそうだった。
 
それから受験が終わった。家から一番近い公立に合格した。まあ別に勉強は出来たしランクも落として受験したしな。親父には不思議がられたが特に何も言われなかった。
284 イッチー・ブラックモア ID:DX2dcY/Q
高校では部活を始めた。これは親父との約束だったからだ。入る部活も決められそうになかったからこれも親父に決めてもらった。
 
そこではいったのは弓道部だった。そこで二人の友達が出来た。音楽のジャンルが結構似通ってたし二人とも楽器をしてたからな。
 
ぼっちの俺はもういなかった。すげえ嬉しかった。
 
しかしある時事件が起こった。姉貴にジジイと会っているのを見つかった。
288 名も無き被検体774号+ ID:fvJuAyv3
イッチーブラックモアにわろた

リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore, 本名:Richard Hugh Blackmore(リチャード・ヒュー・ブラックモア),1945年4月14日 – )は、イギリス出身のギタリスト。アメリカ合衆国在住。ミドル・ネームがハロルド(Harold)と表記されることも多いが、誤りである。身長179cm。

「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第55位、2011年の改訂版では第50位。2016年、ディープ・パープル名義でロックの殿堂入り。

https://ja.wikipedia.org/wiki/リッチー・ブラックモア

313 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
姉貴「…なにしてんの?俺?」
 
正直いつもの公園ならばれないと思った。トレーニングの為にランニングを始めた初日だったらしい。
 
ジジイは全然動じてはいなかった。
 
ジジイ「おりょ?知り合いか?俺」
 
一方の俺は汗だくだった。姉貴は怒るとメチャクチャ怖い。さらに親父はもっと怖かった。二人とも普段は温厚なのに怒ると怖いんだ。それは今も変わらない…
315 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
姉貴「どうみてもホームレスでしょ?なにしてんの?」
 
俺「…ギターを」
 
姉貴「聞こえない。はっきり喋って」
 
ジジイは笑っていた。
 
俺「ギターを教えてもらってた」
 
俺と姉貴の尋問は続いた。
 
姉貴「…いつから?結構前からなんでしょ?」
316 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
俺「えーと…1年くらい前から」
 
姉貴「1年!?受験だったのに!?」
 
ジジイはまたガッハッハッと笑った。俺はそれどこじゃない。
 
俺「で、でも高校はちゃんと受かったし」
 
姉貴「ランク落としてたでしょ!」
 
俺「…」
317 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
ジジイは立ち上がって姉貴の肩を叩いた。姉貴はすぐその手をはたいた。
 
ジジイ「ふーん。姉ちゃん、楽器は?」
 
姉貴はとても冷たい目をして言った。
 
姉貴「関係ないでしょ。近づかないで」
 
ジジイよりも俺のほうがぶちギレそうだった。
 
俺「あのさ、ギター教えてもらった、いわく先生なんだよ。失礼すんなよ」
318 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
姉貴「うるさい。家に帰るよ。その人も一緒だよ」
 
ジジイは気にせずまた座ってギターを手に取った。俺は内心焦った。親父の元に連れてかれるのは勘弁だったからだ。
 
ポロロン…
 
俺「あっ…」
 
ジジイはリトル・マーサを弾き出した。五十鈴がよくしていたので覚えていた。
 
姉貴「…うま」
 
この時だけ少し姉貴の目が優しくなった。でもすぐに俺を向いて
 
姉貴「行くよ」

https://www.youtube.com/watch?v=kmSPCOby-1A

319 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
俺「…お、うん。じゃあジジイ頼むよ」
 
ジジイはふうっと溜め息をついてしゃあないわと立ち上がった。
 
そうして3人で重い足取りで家に行った。ジジイは俺の家が見えると俺にいい家だなと呟いた。それに誰も返事を返さない。
 
家に入ると親父はコーヒーを飲んでた。姉貴はすぐに親父に向かって話した。
 
姉貴「こいつホームレスなんかにギター教わってたから高校のランク落としたんだよ!」
320 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
明快にしかも単刀直入に切り出した。親父はゆっくりこっちを見て「なんだと?」と言った。ドスが効いてて凄く怖かった。
 
だけどすぐに親父の態度が変わった。驚いた顔でこっちに来た。
 
親父「…ジジイ、先生?」
 
俺と姉貴は頭に?を浮かべて親父を見つめた。ジジイも誰だか分かってない様子だった。
 
親父「やっぱりだ!先生でしょう、ゼミの親父ですよ!」
321 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
ジジイはまだ覚えていないふうだった。それに見かねて親父は本棚をガタガタいじって1冊の本を出した。
 
親父の大学のアルバムだった。
 
親父「ほら!これですよ!」
 
ジジイ「うーん…ああ、親父君か!久しぶりだなあ」
 
親父「…お久しぶりです!」
 
そういって親父は泣き出した。親父が泣いた回数はホントに少ない。だからとても印象深い。姉貴もそうだった。
323 名も無き被検体774号+ ID:FVaEeH7f
ジジイ「何も泣くこたあねえじゃねえか。久々じゃ」
 
親父「だって…旅に出たと聞いて、それで」
 
親父は涙のせいでポツポツとしか話せなかった。俺も姉貴もどうしていいか分からなかった。姉貴が気をきかせて全員テーブルにつかせた。
 
ジジイ「親父、おかんさんと付き合ってたろ?どうなった?」
 
笑ってジジイはおかんの名前を出した。俺が4つの時に死んだおかん。いや母さんと言ってた…気がする。
325 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
親父「おかんさんは…結婚出来ましたよ?10年少しに亡くなりましたけど」
 
ジジイは少し悲しい顔をした。ジジイは一言「そうか」とだけ。
 
親父「約20年ぶり?ですかね?」
 
ジジイ「お前いくつだ?」
 
親父「42です」
 
ジジイは親父の肩を叩いてまだ若いわと笑った。
326 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
親父「その肩を叩くのも懐かしいです」
 
親父はやっと涙が止まった。姉貴がそこで切り出した。
 
姉貴「…こちらの方は?」
 
親父が言った。
 
親父「俺の大学の先生だ」
 
姉貴は意外という顔をしてジジイを見た。俺は親父がジジイの教え子という事実に驚いたがそれよりは嬉しかった。
 
親子2代で同じ師をもつという不思議な感覚。そのことに喜んでいた。
327 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
親父「それで…俺よ」
 
俺「へ?」
 
親父「どこで知り合った?」
 
いきなり飛んできた矢に俺はドキドキしながら今までの経緯を説明した。時々ジジイが補足をしつつこの1年と少しの説明をした。
 
親父はそれを真摯に聞いてくれた。時々へえやほうなど相槌をうちながら。どこか俺の話を羨ましそうに。
328 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
親父「…分かった」
 
姉貴はもう怒って無かった。それよりギターを聞きたそうだった。
 
親父「そうだ!ご飯、食べてって下さい!」
 
そうして初めてジジイと飯を食べ、家の風呂に入り、同じ部屋で寝た。姉貴はジジイが怪しい人間じゃないことが分かるとギターのリクエストをした。
 
姉貴「私ギターもしてたけど良くできなかったんだよね…」
 
姉貴「あれ弾きたかったんだよね、オアシスのワンダーウォール!」

https://www.youtube.com/watch?v=bx1Bh8ZvH84

329 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
ジジイは笑って俺を見た。
 
ジジイ「姉ちゃん、それは俺の世代じゃねえなあ。俺、弾けるか?」
 
俺「…うん、練習したから」
 
姉貴「え?あんたが?」
 
姉貴をギャフンと言わせたくて実は練習していたのだ。姉貴がこの曲が好きなのは知っていたから。
 
ジャラーン
 
初めてジジイと五十鈴以外にギターを聞かせた。リビング、台所には親父。二人に対してのライブだった。
330 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
姉貴は出来るじゃん!と褒めてくれたし親父は頑張ったなと声をかけてくれた。それだけで俺は何万人からの拍手をうけたみたいな気分だった。
 
次の日からジジイはまた出ていった。親父は少しの間でもうちで住まないかと聞いたらしいがジジイが断ったという。
 
それからは普通だった。またジジイにギターを習いにいく。今度は親父に隠す必要は無くなった。時々姉貴もついてきた。
 
そして俺はバンドを組んだ。弓道部の友達二人とだ。主にドラムの奴のせいでジェフ・ベックをよくした。曲は好きだったがギターは凄く難しかった。

 

ジェフ・ベック(Geoffery Arnold “Jeff” Beck, 1944年6月24日 – )は、イングランド出身のミュージシャン、ギタリスト[1]。
エリック・クラプトン、ジミー・ペイジと並ぶ世界3大ロック・ギタリストの一人とされ、『ローリング・ストーン』誌の選ぶ「最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第14位、2011年の改訂版では第5位。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジェフ・ベック

332 イッチー・ブラックモア ID:FVaEeH7f
それから五十鈴に向けての曲作りもしていた。姉貴も意見をくれた。最初はインストゥルメンタルにしようとしていたがやっぱり言葉が欲しいという姉貴の意見で歌詞をつけることにした。
 
そして1ヶ月ほどたったある時五十鈴から話を持ち掛けられた。
 
五十鈴「私ね、ジジイさんに凄く感謝してるの。だから曲をプレゼントしたいなって思ってるの」
 
思わず吹き出しそうになる。結局、考えることは一緒だったのだ。
 
俺はバンドでジェフ・ベックを、ジジイと五十鈴に曲を、五十鈴とジジイに曲をという忙しい生活を送ることになった。
337 名も無き被検体774号+ ID:dwZ0/p0R
親父がジジイの教え子だったなんて凄い偶然があるんだね
345 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
それから高校の部活もこなしつつ夏休みになった。
 
夏休みはよく五十鈴と遊んだ。端から見ればデートだったのだろうが俺はデートにしたかったのだ。五十鈴に内緒で曲を作った。
 
そしてとうとう出来上がった。つたない、2分半ほどしかない曲だった。内心喜びと不安が同居していた。分かるかな?この気持ち。
 
曲名は今でも覚えている。というより今も自分のレパートリーだ。
 
『Hold My Hand』だ。
346 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
彼女の家に行き、彼女のお母さんに席をはずしてもらって、手筈は整った。
 
五十鈴「どうしたの?」
 
彼女には何もおしえていない。ジジイに向けた曲の練習とも勘違いしていた。
 
俺「そ、そうじゃないんです。1つ聞いて欲しい…ものがあって」
 
元来人前で喋るのは苦手だったんだよね。でも1つ1つ振り絞って声を出す。
 
俺「それで、えーと五十鈴さんのために曲を書いたんです!」
 
五十鈴「え?」
347 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺「今年の初めから書き出して、凄い時間かかっちゃったけど、一生懸命作ったんです!」
 
バリバリに保険をかけてギターを手に取り歌を歌う。
 
演奏が終わったときには俺は泣きそうだった。ミスしなかった悦び。想いが届いたかどうかの不安。たった数秒でも俺には凄い時が流れた。
 
五十鈴「…私ね、嬉しい」
 
そういって彼女もポツリと話し出した。
 
五十鈴「…好きなんでしょ?私のこと。でもだめ。盲目だから」
348 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺「え、あと…」
 
こんな時すらすら言葉が出てくれば。日頃のコミュニケーションが足りない証拠だった。
 
五十鈴「私も、好きでした。顔は分からないけどずっと優しさは伝わったから」
 
彼女はゆっくりと、綺麗に喋る。
 
五十鈴「でもね、苦労する。私は盲目だし妹は多指症。いじめられるよ」
 
初めて知った事実もあった。彼女の妹は多指症だった。しかも同じ高校というのも後に分かる。
349 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺「で、でも!ホントに好きです!バカみたいだけど、ホントに好きなんです」
 
今から思い返してもバカな一言だ。もっとましな返しは出来んのかw
 
五十鈴「…困る」
 
俺「?」
 
五十鈴「諦められないじゃん!」
 
バンと立ち上がって彼女は大きく後ろに転げた。俺は慌てて寄り添う。
 
五十鈴「こんななのに!ホントにいいの!?」
 
気づけば彼女は泣き叫んでいた。俺はただ狼狽えるだけ。自分の無力さを嘆いた。
350 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺「…はい。大丈夫です。俺が脆いっすけど、ステッキになります」
 
今でもこの台詞は揶揄される。それだけ思い出深かったのだろう。
 
彼女はただ俺に抱きついた。結果、五十鈴は年上の恋人になった。
 
ジジイにその事を話すとパアッと明るい顔になって俺の肩をバンバン叩いた。
 
ジジイ「そうか!良かったじゃねえか!ちゃんと杖になりやがれよ!」
 
ジジイはそれからも変わらず二人にギターを教えてくれた。そんな事が永遠に続くと思ってた。本当に。
352 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺と五十鈴はジジイに向けた曲を書き上げた。かなり時間がかかった。バンドもしてたから大概五十鈴に任せっきりなってしまった。これが今でも後悔の元だ。
 
ある時ジジイの家?に言って改めて話をした。
 
ジジイ「ほーん、曲ねえ?」
 
五十鈴「俺君頑張ってたんです!聞いてください!」
 
俺「いやいや何もしてねーよ、殆ど五十鈴さんで…」
 
ジジイは頭を掻きながら分かった分かったというように手を振った。
353 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
ジジイ「早く聞かせてくれ。あ、そうだ」
 
ジジイはそういって自分のギターを取り出した。
 
俺「なにしてんの?」
 
ジジイ「いやー、そんな曲ならよしのでひいてくれよ?思い出になる」
 
そういって”よしの”を取り出した。初めて、初めてジジイのギターに触れた。どことなく温もりがあって、力強い何かを感じた。
 
俺「いいんか?」
 
ジジイ「…もういいじゃろが。お前なら」
 
そういって二人で、一緒に、歌った。
354 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
ジジイは黙って聞いてくれた。演奏が終わると静かに拍手をしてくれた。俺も五十鈴も驚いた。でも嬉しかった。
 
ジジイ「…俺よ。もうちょっと上手くはなれんのかw」
 
俺「おいおい、今の流れでいう言葉じゃねーぞ」
 
そういって3人で笑った。季節は秋に入っていて外は少し寒かったが俺らは暖かかった気がする。
 
ある時バンドで地元のホントに小さいライブハウスでライブをした。俺らにはベースがいなくて姉貴が請け負ってくれた。
355 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
ジジイは五十鈴に金を借りたらしく一番前で酒をのみ、タバコを吸いながら俺らを囃し立てた。
 
この時三バンドの対バンで、手違いでトリになったのもいい思い出だ。前の二バンドはとても上手くてメチャクチャ緊張してた。
 
ステージに上がると最初に声をあげたのはジジイではなく五十鈴だった。
 
五十鈴「俺君頑張ってよ!」
 
こうなると後には引けないし、ミスも出来ない。ジジイも囃し立てる。
 
ジジイ「ミスったらそのテレキャスへし折るぞ~!」
356 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
観客は笑う。俺はますます緊張した。俺の緊張を解そうとしたみたいだが逆だった。
 
他の二人(プラス姉貴)はその言葉で緊張がほぐれたらしく笑みがこぼれていた。
 
最初の曲はジェフ・ベック・グループのシチュエーション。必死に練習したんだ。この曲はそつなくこなした。
 
問題は二曲目だった。前のバンドと曲が被ったのだ。曲はクロスロード。もちろんクリームの方である。

https://www.youtube.com/watch?v=SS6nhP5pX74

357 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺「ホントにやるか?」
 
全員はおうとうなずく。しょうがない。諦めた。
 
みんな最高だった。ジジイはいいぞいいぞーとずっと騒いでいた。周りもノリノリだった。二次会は俺の家で行われた。もちろんジジイも五十鈴も同じだ。
 
キーボードのやつはジジイに気に入られてた。ずっとジジイと腕相撲してた。俺はドラムの奴に五十鈴のことでいじられてた。親父は夜遅くまで遊ぶ俺らに何も言わなかった。
358 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
高一の終わり。ジジイがあることを言い出した。
 
ジジイ「俺はな、短歌が好きなんじゃ」
 
俺「短歌?」
 
ジジイ「あんなに完成されたものはない。俺はずっとブルースをしてるが短歌もしてみたいんだよ」
 
初めて聞く。短歌だって?俺からしたら意味の分からん文章でしかなかった。
 
ジジイ「好きな短歌があるんじゃいつしか聞かせてやる!」
 
今聞かせろよ!そう思った。でも聞かなくて良かったと今は思う。
359 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
その話を聞いた次の日いつもの如くジジイにギターを習おうと今度はジジイを家に呼んだ。
 
すると少しジジイは親父に話していた。親父はそうですか、そうですか。と俯き喋っていた。
 
その日初めてスライドバーを使ってブルースをした。確か曲は子牛のブルースだったはず。
 
ジジイはまたうめえぞと言って俺の肩を叩く。俺はやかましい、と返す。まあ普通のやりとりだった。
360 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
そして練習が終わってジジイが変な事を言い出した。
 
ジジイ「あー…お前のギター貸せや」
 
俺「は?」
 
ジジイ「お前のギターいいおとするから帰って弾いてみたいんじゃ。ええやろ?」
 
それくらいならとギターをケースに入れて渡した。ジジイは俺のギターを肩に、ジジイのギターは手に持って帰っていった。それが最後のジジイの姿だった。
361 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
朝起きて学校に行く準備をして外に出る。すると玄関にギターが立て掛けてあった。
 
俺「手渡しにこいよ…あのジジイ」
 
一旦ギターを部屋に置いてそれから学校に向かった。そして家に帰ってギターをケースから取り出した。今日は五十鈴が家に来る、なんて想いながら。
 
ギターの裏板に何か書いてあった。それは旅行に太宰府天満宮に行った時によく見た短歌だった。
 
東風吹かば
匂いおこせよ
梅の花
主なしとて
春を忘るな ジジイ
362 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
意味がわからず親父を呼ぶ。
 
俺「親父ぃ!見てくれ、どゆいみ?」
 
親父はその短歌を見てすぐに泣き崩れた。俺はおろおろするばかり。
 
ピンポンとチャイムがなり五十鈴と妹が来た。
 
俺「あー…一応上がって?」
 
親父はまだ部屋で泣いていた。妹はどうしたの?と不安そうに俺に聞く。
 
俺「俺にもわからん」
363 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
妹がその短歌が書かれた俺のギターを手に取る。
 
妹「俺って…古文出来ないの?」
 
俺「国語は現代文だけやな。あとは世界史は得意…」
 
妹「ふーん…」
 
五十鈴もおろおろしていた。何がおこってるのかよく分かってないのだろう。
 
親父がぼそりと呟いた。
 
「大事にしろ」
364 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
それから次の日に先生に聞いた。そこで全てを察した。学校なのに大泣きした。部活もサボった。ジジイを探し回った。いつものジジイの家、公園、駅前、先頭、屋体、タバコ屋。どこにもジジイはいなかった。
 
家に泣きながら帰ると親父が玄関に立っていた。
 
親父「お前、部活をサボったそうだな…」
 
そんなことどうでもいい。ジジイのことしか頭に無かった。
 
親父「…話がある」
365 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
そういって親父は親父の部屋に俺を招き入れた。親父はジジイからの最後の伝言を聞いていた。
 
ジジイは俺が立派なギタリストになっていること、長居はするつもりはないこと、五十鈴によろしくということを言い残したそうだ。
 
俺には何も心に来なかった。というより大切な親友が死んだみたいに絶望?した。何故それを直接言わなかったのか、何故突然また旅に出たのか。
 
疑問しか浮かばなかった。
366 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺は黙って親父の話を聞くだけだった。涙は流れ続けた。
 
親父「…なあ、俺にもギターを弾いてくれよ」
 
親父は突然言い出した。
 
俺「え?」
 
親父「先生、すげえだろ?昔はもっと怖かったんだがな」
 
親父「まあいい、とにかくやってくれよ」
 
親父は俺のギターを勝手に持ってきて俺につきだした。
 
親父「何でもいいさ。ほらブルースとかしてくれよ」
368 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
ブルースなんか歌えない。でも歌えというなら俺は歌う。簡単なブルースだ。ジジイにも全く届かない腕前だけど、全く届かない声色だけど、俺は歌うと決めた。
 
俺「…あ、じゃあ…ヘイ・ジョーってやつ」
 
親父「ジミヘンか、いい趣味じゃん」
 
ジャラーン
 
二人して泣く。親父はいつの間にか母さんの写真を持ってた。俺はヘイ・ジョーを歌った。五十鈴が最初に教えてくれたジミヘンの曲だった。
 
それから五十鈴にも説明した。ジジイは旅に出たことを。五十鈴はそうとだけ呟いて顔を背けた。

https://www.youtube.com/watch?v=R-DO8zskzq4

369 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
俺は黙って五十鈴を抱き締めた。五十鈴が泣いた気がした。気のせいなんだろうけど。
 
そして短歌も聞かせた。五十鈴はジジイさんはカッコつけすぎと僅かに笑った。
 
それからバンドで色んな曲をした。いつしか俺はバンマスになっていてブルースロックをよくした。
 
ブルースをやっているときだけジジイと繋がってる気がするからだ。
 
今になってもジジイを探そうという気はあまり起きない。いつの日かひょこっと戻ってきそうだから。今ジジイは80かな?あのジジイは100まで死にそうにないからなw
 
ジジイと別れて約10年、ジジイの記憶だけは忘れたためしがない。それだけ俺とジジイの関係は密だったんだ。
370 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
369まで聞いてくれてありがとうございます。周りに当時のこと聞きまくって自分の記憶の裏をとってました。
 
仕事が忙しくて全然来れないときあったけど暇つぶしなのにこんなに読んでくれてありがとう。ホントに、事実なんですよ。不思議でしょ?
 
答えられることなら質問受けまーす。思い出したら泣けてきたwww
403 名も無き被検体774号+ ID:+8PFL9X0
凄い話だった
372 名も無き被検体774号+ ID:NzIuzE56
おつかれ
いい話をありがとう
 
五十鈴さんとはどうなった?
今もギターは弾いてる?
375 名も無き被検体774号+ ID:lsD4K5kd
>>109でジジイのギター弾いとるやん
これは別のギターか?
376 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>375
同じです。ちゃんと弾いたのは聞かせたときが最後です。
 
あんまり最初のは弾けるって言っちゃいけないやつですねwすいません。
383 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
姉貴はギターが弾けないかわりにベースがとても上手です。すいません。
371 名も無き被検体774号+ ID:OQHfIWww
>>1は今でもよく弾くの?
あと五十鈴とはその後どうなったの?
もし良ければジジイが去ってから後の話も聞きたい
373 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>371
今でもよく弾きます。ライブなんかもしてます。
 
その後書いたほうが良いですか?
378 名も無き被検体774号+ ID:OQHfIWww
>>373
簡単でいいからできれば書いてほしい
382 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
高校の終わり頃に親父が病気になった。なんか重い病気らしくすぐ入院した。
 
姉貴は大学言ってたけど、見た感じ行けそうもないなと思ったから俺は叔父に頼んで高卒で就職した。
 
それからバンドに五十鈴と姉貴、さらにベースの奴の彼女を正式にバンドに入れて スウィート・ピーチってバンドに名前を変えた。
 
俺が20になった夏親父が死んだ。親父は最後に俺に泣くなと言ったから泣かなかった。俺らは叔父の家に引き取られた。
388 名も無き被検体774号+ ID:Ou2i1L+Z
>>382
成人してたら引き取られるとか無くね?
389 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>388
何故か取られた。叔父は姉貴に独り暮らしさせたくないっぽく。俺は今は五十鈴の実家に住んでるけどね。
 
姉貴はまだ叔父叔母いとことすんでるわ
384 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
五十鈴も悲しんでくれた。俺はそれからよく五十鈴と会うようになっていった。バンドメンバーは全員五十鈴を支えてくれた。
 
五十鈴の家に止まることも多くなった。因みに高三の時に五十鈴の妹と同じクラスになって仲良くなった。
 
そして俺が24になって、五十鈴が27。五十鈴はジミの歳になっちゃったなんて言ってたっけ。俺が告白した。
 
俺「一生貴女のステッキにさせてください!」
 
そして俺らは結婚した。五十鈴はただただ俺に抱きつくだけだった。
385 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
今じゃ五十鈴はキャンディスナイト。俺はリッチーブラックモアになってる。五十鈴へは婚約指輪は渡さなかった。俺が渡したのはお互いの名前が深くほってあるサムピック。
 
キザだなー俺www今からしても恥ずかしいわ。現在五十鈴は産休だけど実家のCD屋を義母さんと営んでる。目が見えないというのはあんまり重要じゃないらしい。彼女いわく。

 

キャンディス・ナイト (Candice Night、1971年5月8日 – ) は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ロングアイランド出身のミュージシャン。ブラックモアズ・ナイトのメイン・ボーカリスト・作詞家・マルチプレイヤー。
元々モデルだったが、ラジオ局勤務を経て、リッチー・ブラックモアの妻として共に音楽活動を行っている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/キャンディス・ナイト

386 名も無き被検体774号+ ID:1CzpEE34
そうかそうか、それなら良い!お前さんと一緒になったなら、それで良い!
387 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
五十鈴は来週30。今年くらいは五十鈴にギターの音色をプレゼントしようと思ってる。
 
何の曲がいいかな?お前らに聞きたい!
417 名も無き被検体774号+ ID:ufrF2lYH
>>387
right next to the right one / tim christensen  
 
お二人にぴったりの曲だと思うので
 
https://www.youtube.com/watch?v=tIoW4Nel2v0
394 名も無き被検体774号+ ID:lsD4K5kd
>>387
Eminem/Love The Way You Lie

https://www.youtube.com/watch?v=uelHwf8o7_U

396 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>394
聞いたことなかったんで聞いてみますね!ありがとうございます!
390 名も無き被検体774号+ ID:6u5DA7pw
ピープル・ゲット・レディー♪

https://www.youtube.com/watch?v=yC_j_dzkaVE

392 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>390
ピープル・ゲット・レディいい曲ですよね!俺達も良くします!
393 名も無き被検体774号+ ID:1CzpEE34
BE MINE TONIGHT
ちょっとシチュエーションに合わないかなw

https://www.youtube.com/watch?v=8sZQIxDZKac

395 イッチー・ブラックモア ID:fuLAD+3O
>>393
ブラックモアズ・ナイトのギターがここで活きてくるかも!
399 名も無き被検体774号+ ID:nvHr037i
Since I’ve Been Loving YouかウィリーディクソンのI Can’t Quit You
やってみて

https://www.youtube.com/watch?v=rpxNJcNRwFA

400 イッチー・ブラックモア ID:iFqa1ISA
>>399
貴女を愛し続けてはやったことありますがI Can’t quit youは盲点でしたね…練習してみます!
404 名も無き被検体774号+ ID:0khH4IJD
短歌の意味教えろよ
405 イッチー・ブラックモア ID:iFqa1ISA
>>404
短歌の意味は東風が吹いたなら主人がいなくても春を察知して花よ咲け。という意味の歌です。
菅原道真が太宰府に左遷されたときに自分の好きだった梅の花によんだとされる歌です。
407 名も無き被検体774号+ ID:CxGaphCT
>>404
俺はもう生きてこの地を踏む事もない
だがお前は梅の木の様に花を付け
東風に乗せその香りを俺に届けてくれ
 
俺は生きてお前には会えないだろう
だが>>1は今まで通りの生活をし
俺にギターの音色を届けてくれ
 
こんな感じじゃね?
 
別れの句と思う
406 名も無き被検体774号+ ID:8t3hUxhS
多分、だけど
じじいが梅の花の短歌が好きだったってのもあるかもしれんが
その歌にじじいが託した意味は「俺がいなくてもギターを弾き続けろよ」だと思う
小粋なじじいだな
409 名も無き被検体774号+ ID:0OvhgXIF
何だか短歌ってカッコいいな
408 名も無き被検体774号+ ID:Qf6wS9SY
面白かったよ、>>1ありがとう
414 名も無き被検体774号+ ID:Q/L5FQoa

おもしろかったよ
415 名も無き被検体774号+ ID:ULInrAaZ
面白かった!
416 名も無き被検体774号+ ID:8ixm3q+h
んー感動した!ありがとう

Posted by ShowerHead